ここは地獄

人生そんなもんだ

最終回、そしてここから

一旦全てを忘れて過去の動画見返したり、他の楽しいコンテンツを追いかけたりしてみたけど、心に空いた穴はそのまま残っていて、全然上書きされないし埋まらないんだな〜と思って虚しくなった。

 

心の真ん中にぽっかり穴が空いている。

 

何かを失うってこういう気持ちだったな、と思い出した。

 

最初はヒプマイが好きなだけのオタクだったのに、ヒプステって面白いなって思っているだけの、安井謙太郎さんが演じている乱数ってサイコー!って、それしか知らないオタクだったのに。

 

ヒプマイはナゴヤディビジョンのオタクをしていて、リーゼントの弁護士が推しなのに、安井さんの乱数にこんなにも狂ってしまったのすごいよ。

 

ヒプステを一回生で見てみたくてシブハマのチケットをリセールで取ったあの日、一回きりのつもりで大阪の舞台を観て、その何日か後には東京公演のチケットを探していた。

 

安井さんが演じる乱数の肉体がある場所に行きたかった。

 

安井さんのラップや癖のあるあざとい声が好きだった。クローンの乱数まで命を灯して演じてくれたところが好きだった。何よりダンスが好みでこの人のダンスが見れる場所に行きたかった。

 

そうだ、セブンオーダーのライブに行けばいいんだ!!!!

 

一回だけ、乱数を演じていない安井さんのダンスを見てみたかった。それだけだった。

 

でも、せっかく行くんなら…と思ってセブンオーダーのYouTubeを見て曲を聴いたり、バラエティを見て他のメンバーの人柄を知ったり、ぽつぽつと勉強を始めた。

 

 

私は彼らの前世の姿を知らない。

通ったことのない界隈だから名前も知らなかったし、誰1人メンバーの顔も分からなかった。

 

前世でのアレコレから今に至るまでの経緯を聞いた時、そんな奇跡みたいな人たちいるんだなぁ〜と思った。

そして見れば見るほど、7人でいることに意味があるんだな、と感じる瞬間がたくさんあった。

 

7人が、7人でいることを選んでここに立っている。

その事実がどうしようもなくカッコよくて眩しかった。

 

YouTubeの動画を全部見終わって、サブスクで曲を全部聴き終わった頃、私はセブンオーダーのファンクラブに入った。

最初は安井さんだけを好きだったのに、いつの間にか7人全員が魅力的で大好きになっていた。

 

 

一番最初に見たパフォーマンスの映像は、2周年の生配信で披露したライブを再編集した動画だった。

https://youtu.be/lETWHjU9Iz8

 

7人が円になって、向かい合って、目を合わせて、歌って演奏している。

お互いがお互いにとって必要で、7人で音楽をやるのが心底楽しい!という表情に見えた。

7人がそこにいて、笑い合っていることがすべてだった。新規の私でもわかる。

 

 

 

だから、あのお知らせを見た時、信じられなかった。

 

最初はファンクラブのメールを開いて、その文言に嫌な予感がしてリンクに飛んだ。動画を再生して発せられた言葉を聞いて、最初はドッキリかな?って思った。ドッキリなわけなかった。7人の顔を見て「これは現実なんだ」と思い知らされた。

 

最初の5分ほどを流して、それ以上は見れなかった。とにかくショックだった。これまで推してきたグループに脱退も卒業もあったけど、こんなに痛々しい動画は初めてだった。この空気感に耐えられなかった。

DUALツアーで初参戦した私は、7人のセブンオーダーのライブを2回しか生で見ることができなかった。

 

次の日の夜に覚悟を決めて約36分の脱退報告動画を再生した。(長くね?、?!?!)

 

 

見終わった後の感想は、「これがセブンオーダーの最終回でもいいな」というものだった。

こんな気持ちになったことに自分でもびっくりした。7人じゃないならいっそ終わって欲しいとか、そういうことではなく。悲しさはあるけど怒りがあるわけでもなく…。

 

だって、こんなにも愛に溢れた脱退報告動画は見たことがなかった。

そもそもこれまで見てきた脱退のお知らせは公式ホームページにアップされたメンバーのコメントだけで終わり、次の現場で何かしらの話があったりなかったりするくらいで多くは語られないものだった。

そんな中、セブンオーダーの7人はファンに向けてありのままの姿と言葉を残してくれた。

自分たちで機材を用意して、メンバー以外誰もいない場所でカメラを回し、ノーカットで自分たちの今の気持ちを語ってくれて、それをそのまま私たちファンに見せてくれた。 

7人は最後までセブンオーダーらしくて、誠実だった。

 

美勇人さんは今まで見たことがないくらい小さくなっていて、多くは語らなかったけれど、カメラの前で最後に言った言葉は彼の本心だと思う。

言えないことも、言いたくないこともたくさんあっただろうけど、逃げずに最後までいてくれてありがとう。

 

顕嵐さんが言葉を失って涙を流した時、この人って泣くんだぁって、いつでも前に立って強く美しくステージで輝く人は大事なメンバーを失って泣くんだなってつらくなった。

 

諸星さんは笑いを交えながら、「カリスマ頑固者!」って美勇人さんを引っ叩いてくれたね。

諸星さんらしくて、アツくて、全然納得できてなくて、そういう姿になんだか救われた。

(貴方だって本当は声を荒げて泣いたっていいのに。いつも場の空気を気遣って和ませてくれますね。ずっと優しい人です。)

 

真田さんは「何度も美勇人を誘うでしょう」って美勇人さんに言ってて、愛がデカすぎて、真田さんのこと大好きだなって思った。諦めないでくれてありがとう。

 

安井さんは…泣いていた。自分の腕を叩いて必死に涙を堪えて、それでもダメだった。安井さんが泣いている。安井さんを泣かせてしまった。こんなに苦しいことはなかった。人造人間なのにね…。

 

安井さんが「7人を守れなかったこと、すみません」って頭を下げた時、1人だけ首を横に振ってそんなことない、やすは悪くない、って否定してくれた萩谷さん。ありがとう。貴方が安井さんの隣にいてくれて良かったです。

 

長妻くんはみんなが泣いてる中、「おれは泣いてないからな!まかせろ!!」って笑ってくれたね。最年少で、何かある度に泣いていた人が大人になってしまったね。きっとうまくいく。そう信じたいと思った。

 

約36分の動画の中に、これまで見たことのないでっかい愛があった。それだけで充分だと思ってしまった。

こんな優しくて温かいメンバー6人と一緒にいた美勇人さんは幸せ者だな。

 

6人のこれからのことはどうなるか分からない。私自身もいつまで彼らのことを一番に好きでいられるかは分からない。

 

でも、彼らのことを知ってくれる人が増えるといいなと思っているし、いろんな人に布教していきたいなと思う。

これから7人のセブンオーダーを好きになった人がいて、背の高くてダンスがうまくてベースやってる人が一番かっこいい!ってなった時にその人がいないのはちょっと寂しいけれど。

 

セブンオーダーのファンにならなくてもいい。

ただ知って欲しい。

この素晴らしい7人を知って欲しい。

私の世界を鮮やかに彩った7人の姿を、名前を、忘れないでいて欲しい。

ファンじゃなくてもいいしライブに来なくていいしお金落とさなくていいけど、どこかで彼らが苦しんでいたり悪意のある言葉に傷つけられたりすることがあったら味方になってあげてください。

 

それだけです。お願いします。

 

7人のセブンオーダーへ。大好きでした。

 

おしまい

2023年6月30日

 

 

 

 

 

最近は雨ばかりですね。

「何度だって始めよう」

待ってます!これも本心です。

https://youtu.be/yahb3Gvl3fA